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おはよう、ヒマラヤ。
(前編)
朝、カトマンズのホテルの窓から。
朝、カトマンズのホテルの窓から。

深夜。薄暗い空港にうごめく人。思ったより肌寒い。2014年4月25日、私はネパールのカトマンズに降り立った。寝静まった街を車でホテルに向かう。実感はまだあまりない。

ネパール行きを決めたのは、出発の1ヶ月ほど前だった。「部屋の窓からヒマラヤ山脈が見える」そんなことが、ある本に書いてあった。半信半疑だったが「そんな景色があるんだったら見たい!ヒマラヤにおはようって言ってみたい」と夢が膨らみ、さっそくチケットを探した。バックパックを新調し、前髪を切って、いよいよ出発。成田→関空→広州→カトマンズ、という時間のかかる、しかし安いルートでヒマラヤに会いにいくことにした。

一夜明け、昨日の静けさが嘘のように騒音が耳に届いた。窓を開けると聞こえてくる車のクラクション、目に飛び込むブーゲンビリア、赤いトタン屋根に映える美しいカラス。そこは紛れもなくネパールだった。
大きく伸びをして「ネパールの朝を感じながら、紅茶でも飲もうかな」と思い備え付けのポットでお湯を湧かそうとするも電源が入らない…。故障ではなく停電だった。ネパールでは1日の半分近く停電しているらしく、滞在中も日中は、ほぼ毎日停電していた。(よって街中に信号機がほとんどない、というか停電するから意味がない…)

カトマンズ市内は最後に見ることにし、まずはヒマラヤ山脈の麓の街ポカラへイエティ航空(雪男)というネパールらしいプロペラ機で向かうことに。これまでいろんな飛行機に乗ってきたが、この日に乗ったイエティでは初めての体験があった。それは座席が「自由席」だったこと。こういう時は「安全な席」を選ぶべきなのだろうが、その時の私は何も考えず張り切って、一番前へ…。「雪男」が騒がしい音を立てて、不安定に離陸した時にやっと「これは、落ちたら死ぬな」と一番前に座ったことを後悔したが、そんなことをブツブツ考えている間に無事ポカラに着陸した。

ポカラは「ポカリ」(湖)という言葉から来ており、その名の通りいくつもの美しい湖があるのんびりとした街だ。野良牛は自由に歩き回り、巨大な木の下では、人々が涼み…とにかくのどかだ。自転車を借りて街を散策し、エベレストビールを飲み、湖で本を読んで、昼寝をした。十分にポカラを満喫していたが、肝心のヒマラヤはそこにあるはずなのに、見えなかった…。(雨期の前で見えない日が多いらしい)「ヒマラヤを見てくる!」と友人たちに宣言した手前、見られなかったらカッコ悪いなーと思っていた。そんなことを考えながら街を歩いていると、店の看板に「PARAGLIDER」の文字が。入って聞いてみると「1500メートルの場所から、ヒマラヤを見ながら飛べるんだよ!」と説明を受ける。(なんと贅沢!いや、そもそも装備は大丈夫?安全じゃないよね…)と葛藤をしばらくして……

…ここまで来たんだ、飛んでみよう!と決めたのであった。(中編へ続く)

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著者プロフィール
めいりん/1980年生まれ。コピーライター、音楽家として活動中。2006年3人組ユニット「くもりな」としてメジャーデビュー。現在は、くもりなの他に小島ケイタニーラブとの「トワイ」などでも楽曲を発表。
高校時代は写真部部長を務める。現在は探検クラブ隊長として、おもしろい被写体や場所を日々探している。
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日本のカラスの半分ぐらいの大きさ。2色で美しい(怖くない)
ホテルにあった靴磨きシートとマッチ。ネパールで見たマッチは持ち手が全部プラスティック。
 
ブーゲンビリアに覆われた家。憧れる。
国内線ターミナル。一杯目のチャー(お茶)をここで飲んだ。
 
プロペラ機。ファンタとコーラしか飲み物のチョイスがなかった。
走る走る走る。どの国の子も走っているだけで楽しそうだ。
 
ホテルの庭にて。誰かの飼いトカゲかと思ったらたくさんいた。
ポカラの旧市街。オープンな床屋、テーラー、雑貨屋が並んでいる。
 
街のテーラーで発見。布に囲まれた何とも言えないファッション画?
ポカラの道にて。
 
木は巨大で、人はみな木陰で休んでいた。
水浴びをする少女と水牛。ネパールでは牛は食べないが水牛は食べるらしい。謎だ。
 
エベレストビール。ネーミングがぐっとくる。
寺院にて。湖にはたくさん亀がいた。
車の中から撮った写真。ネパールには総人口より多い330万の神様がいるらしい。
 
写真はPENTAX K-50で撮影