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KOKO DOKO 58

秋の嵐山を楽しむ昼と夜

「訪れたい京都の観光地」で、いつも1位に選ばれる嵐山・嵯峨。
渡月橋の近くで発着する嵐電の嵐山駅に、おしゃれな空間が誕生した。
文・写真 = 内藤靖正

この夏、嵐電(京福電鉄)嵐山駅のリニューアルが完成した。改装2度目の今回は、駅の東側からもホームに上がれる出入り口を設け、改札口を撤去。電車に乗らなくても駅構内を回遊できる遊歩道がつくられた。また、1番線ホーム沿いには新しく和束茶のカフェやコスメショップ、和菓子とスイーツ、宅急便ショップがオープン。商業スペース「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」は全17店舗の展開となった。

さらに嵐山駅構内では600本もの「キモノフォレスト」(京友禅を高さ約2bのポールに収めたオブジェ群)が展開され、昼夜を通して京都らしい雰囲気を醸している。

秋本番を迎えた嵐山・嵯峨エリアは、紅葉を楽しむ観光客でにぎわうが、その喧騒が収まる12月中旬、いまでは恒例になった夜の「嵐山花灯路」(12月14日〜23日)が開かれる。これは閑散期の嵐山・嵯峨を盛り上げようと、平成17年(2005)にスタートした夜のイベントで、シンボルの渡月橋をライトアップするほか、後ろの嵐山も美しい明かりで照らされる。また、竹林の道や社寺をつなぐ散策路には、およそ2500基の行灯(あんどん)を配してムードを高めており、毎年、多くの人が詰めかける。

渡月橋の北詰め、桂川左岸の三条通を東へ5分、角倉バス停前のカフェ・グランマは、おいしいコーヒーを楽しめて店もきれいなところから常連さんに人気だ。ポットで出るハーブティー、こだわりの煮込みうどんなども喜ばれている。西側の南北に続く通りを北に行くと嵐電嵯峨駅、JR嵯峨嵐山駅が近い。

カフェ・グランマ

●午前8時30分〜午後6時/水曜休み
●コーヒー350円、ハーブティー(ポット)400円、チーズとハム、たまごのトーストサンド250円、ほっこりぜんざい550円、みそキムチ煮込みうどん700円など。
075-881-9669
URL: 別ウインドウで表示 http://r.goope.jp/cafe-grandma/

デジタル一眼カメラ 17−55mmレンズ(40mm域)絞り優先AE 分割測光(F2.8 1/20秒)マイナス0.7補正 ISO2.500 WBオート カスタムイメージ風景 JPEG
3美しくライトアップされた「嵐山花灯路」の渡月橋と嵐山。普段は見られない夜の風景。
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1嵐電・嵐山駅に設けられた遊歩道はポールを縫って散策できる。嵐山の新名所である。
 
2旅の安全を祈る「龍の愛宕池」の向こうを四条大宮行き電車が出て行く。嵐電の嵐山駅。
 
4おいしいコーヒーで歩き疲れを癒やせるカフェ・グランマ。店の前から楽しむ渡月橋の風景。
       
5平安時代の陰陽師・安倍晴明が眠る嵯峨墓所。角倉稲荷神社と背中合わせである。
 
6嵐山・嵯峨エリアでも珍しくなったかやぶきの家。ここ藤原畳店は江戸時代の建物だ。
 
KOKO DOKO 59

ここは太秦「映画のまち」

近くには東映太秦映画村もある大映通り商店街。
嵐山の行き帰りに、庶民的な商店が人気のまちを歩いてみよう。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAX Kー5Us smcPENTAX DA18ー270mm F3.5ー6.3ED SDM(29mm域)分割測光(F11 1/160秒)ISO200 WB太陽光 カスタムイメージ風景 TIFF
6映画が元気だったころは商店街でロケも行われ、大スターが闊歩(かっぽ)していた。
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1昔の映画人が建立にかかわったという三吉稲荷。古い石の玉垣に懐かしい名前が残る。
 
2夜は銭湯帰りの常連さん、撮影を終えたスタッフや俳優さんも訪れるキネマ・キッチン。
 
3創業70年のWELZは老舗のパン屋さん。奥のカフェではゆっくりくつろげる。
       
     
450年ぶりに帰ってきた大魔神像に商店街活性の期待が集まる。見上げる像の高さ。
 
5太秦は渡来人・秦氏ゆかりの地。迫力ある蛇塚古墳は秦氏一族の首長の墓という。
   


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キネマ・キッチン

●午前11時〜午後11時/日曜、祝日休み
●コーヒー300円、自家製赤しそジュース300円、本日のケーキ300円、カツライス850円、おばんざいバイキング
(午後2時まで)850円〜、大魔神弁当1,500円など多彩。
075-871-6556
URL: 別ウインドウで表示 http://www.facebook.com/Kinemakitchin

WELZ

●午前7時〜午後6時(カフェ)、午後7時(ベーカリー)/ 無休
●クロワッサンザマント170円、ハムカスクート300円、メープルドーナツ120円、コーヒー300円、カプチーノ350円、アールグレー、ダージリン各350円など。
075-882-1986

※掲載内容は2013年10月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

東は太秦広隆寺前、西は帷子ノ辻まで、三条通の南側に並行する大映通り商店街は、近くに東映と松竹の撮影所があるところから「映画のまち」と呼ばれ、映画の全盛期には俳優や撮影所のスタッフらでにぎわった。

映画産業が衰退するにつれて商店街も寂しくなったが、近年、その勢いを取り戻そうと、映画に関連したさまざまなイベントや事業を展開、広く注目を集めるようになった。

この春、商店街の西寄りに昭和41年(1966)の特撮映画「大魔神」の像が設置された。この映画はかつて商店街の近くにあった大映京都撮影所で製作され、大ヒットとなった名作。50年ぶりに里帰りした高さ5bの魔人像は「映画のまち」の新しいシンボルである。

商店街の中央に映画機材、懐かしい映画のポスターなどを展示した「キネマ・キッチン」がオープンした。ここは近隣の主婦たちが得意とするおばんざいのバイキングや、魔人をあしらった大魔神弁当が評判。時代劇スターの勝新太郎と市川雷蔵の愛称を名にした「カツライス」も売り出した。飲み物、めん類、日替わり弁当など、多彩なメニューで人気を集めている。

大魔神像のすぐ東に、おいしいパンで知られるベーカリーとカフェのWELZ(ベルツ)がある。約140種類というさまざまなパンで知られる老舗の工房で、ほとんどの製品が昼過ぎには売り切れる。好みのバンを持って奥のカフェを利用すると、飲み物は50円引きというのもうれしい。映画のまちだけに、朝早い、夜遅い、撮影所スタッフの注文にも対応している。

ないとう・やすまさ
1933年、京都市生まれ。広告代理店勤務の折に趣味ではじめた小冊子が京福電鉄のPR誌になったことなどにより1972年に独立。京福電鉄や東映太秦映画村の広告制作を担当する傍らフリーペーパー「Kyo!」発行。京都ピイアールセンター代表取締役。