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KOKO DOKO 45

静かなまち、梨木神社の辺り

京都御苑の東、梨木神社や廬山寺などが集まるまち。
誰にも教えたくない隠れ家的カフェもあるエリアを歩く。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAX K-30 smcPENTAX DA17-70mmF4 AL [IF] SDM(70mm域) 絞り優先AE 分割測光(F11 1/125秒)プラス0.3EV補正ISO400 WBオート カスタムイメージ鮮やか RAW
6京都御苑の東側に沿う静かな梨木通。ひとつ東の寺町通は名のように清淨華院や廬山寺がある。
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1川が流れ、カエデの大樹が覆う庭園の一角にメイプルツリー。時間がゆっくり過ぎていく。
 
2当時「今天神」と尊称されたという実萬、実美を祭る梨木神社。境内に名水がわき出る。
 
3毎年2月の節分会に行なわれる「鬼の法楽」でも知られる廬山寺。白砂と苔の源氏庭も。
       
     
4天台宗の護浄院で通称が清荒神。境内の福徳恵美須神は京都7福神のひとつに数えられる。
 
5親戚の家みたいな安堵感があるMangerbienは、オープンキッチンの欧風料理レストラン。
   

京都御苑のすぐ東側にすてきなカフェがあるのは聞いていた。ふだん通ることがない京都御苑の東端に沿う梨木通に面して、広い庭園の一角に構えるおしゃれな店が知る人ぞ知るカフェのメイプルツリーである。ここは、すぐ近くの梨木神社の境内にわく京都3名水のひとつ、染井(そめのい)と同じ水脈の豊富な地下水を、コーヒーなどの飲み物から料理のすべてに使っており、常連客に喜ばれている。また、パスタや自家製ケーキなどのメニューも多彩。メインが選べるランチも好評だ。

南の梨木神社は明治18年(1885)創建。明治維新の功労者とされる三條実萬、実美の父子を祭るハギの花の名所。毎年9月中旬から下旬にかけての萩(はぎ)まつりは多くの参拝客でにぎわう。

1筋東の寺町通には廬山寺がある。もとは北の船岡山ふもとに創建されたが、天正元年(1573)に現在地の紫式部邸宅跡に移転した。現在の本堂は寛政6年(1794)に仙洞御所の一部を移築。大師堂には元三大師を祭っている。

さらに南の荒神口通には本尊・清三宝大荒神を祭る護浄院がある。開基は宝亀2年(771)だが、皇居守護のために慶長5年(1600)、現在地に移ったそうで、災難の守護神として信仰があつい。

河原町通荒神口の南西かど、欧風厨房Mangerbien(マンジェビャン)は、京野菜や無農薬野菜などの食材にこだわり、店名の「おいしいごちそう」の言葉通り、訪れる人たちを喜ばせている。前菜とメインを選んで組み合わせるランチも人気で、常連客が多いおすすめの店だ。

メイプルツリー

●午前11時〜午後7時/木曜休み
(祝日のときは営業)
●ホームメードのケーキセット950円、日替わりAランチ(月曜〜水曜、金曜、土曜)980円、Bランチ(同)1,200円など。ランチはコーヒーか紅茶つき。
075-222-0994

Mangerbien

●午前11時〜午後2時30分ラストオーダー、午後6時〜9時30分ラストオーダー/火曜と水曜休み
●イタリアンマンジェ900円、ジュールマンジェ1,000円、スペシャルマンジェ1,200円、フレンチマンジェ1,600円、ディナー2,000円〜など。
075-231-5770
URL:別ウインドウで表示http://mangerbien.jp/

※掲載内容は2012年10月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

 
KOKO DOKO 46

紅葉もすてきな鈴虫寺へ

ひとつだけ願いをかなえてくださると伝わる幸福地蔵尊。
竹林に囲まれ、カエデの赤が燃える境内から京都のまちのパノラマ風景も。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAX K-5 smcPENTAX DA18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF] DC WR(28mm域) 絞り優先AE 分割測光(F16 1/50秒)ISO400 WBオート カスタムイメージ鮮やか RAW
回遊式の庭園を赤や黄のカエデが覆う鈴虫寺。説法を聴いたあと、散策を楽しんで帰りたい。

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幸福地蔵尊
●午前9時〜午後5時(4時30分受付終了)
●拝観料 大人500円 中学生以下300円
●京都駅前から京都バス73・83系統、河原町四条から63系統で終点下車、徒歩すぐ。市バス28系統で松尾大社、徒歩15分。または京都バスで4分。
●阪急嵐山線・松尾駅下車、徒歩15分。または京都バスで4分。
075-381-3830
ないとう・やすまさ
1933年、京都市生まれ。広告代理店勤務の折に趣味ではじめた小冊子が京福電鉄のPR誌になったことなどにより1972年に独立。京福電鉄や東映太秦映画村の広告制作を担当する傍らフリーペーパー「Kyo!」発行。京都ピイアールセンター代表取締役。

京都駅や河原町四条などから、朝、嵐山を経由して鈴虫寺へ向かうバスの車内は、ひと目でそれと分かる多くの観光客が、ガイドブックや地図帳を持って乗り込んでいる。

その観光客お目当ての鈴虫寺は洛西の静かな山手にあり、正式には妙徳山華厳寺という。ここは享保8年(1723)、華厳宗再興に尽くした鳳潭上人が開創。座像を安置している。

年中、スズムシが鳴く客殿では住職の桂紹源さん、あるいは副住職の桂紹寿さんによる法話が評判だ。「鈴虫説法」と呼ばれ、世間話も交じえた肩のこらない内容で、ときにはどっと笑い声が起こることも。テーブルに出されたお茶とお菓子を前に、グループ行動で訪れた修学旅行生も神妙な面持ちで聴いている。

「ひとつだけ、願いごとをかなえてくださる」幸福地蔵尊は山門の脇に立つ。拝観に訪れる人の多くが、わらじを履いたこの地蔵尊のお参りが目的なのだ。説法を聴いたあと幸福お守りを授かり、地蔵尊に願いごと。そのルールは山門前の駒札に詳しい。わらじ履きの地蔵尊が歩いて願いごとをかなえにきてくださる、と古くから伝えられている。

80段の石段を上がる小高い鈴虫寺の境内からは、京都市内の展望がすばらしい。京都タワーも、その向こうの東山の連らなりも見渡すパノラマシーンが展開。しかも石段の参道や回遊式の庭園はカエデの赤が覆う「もみじ寺」なのだ。この秋の紅葉めぐりは洛西・鈴虫寺が要チェックである。

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納めの地蔵

12月23日(日)・24日(休)
午前9時〜午後4時
●両日とも大根炊き接待(無料)
●24日は午後1時から法要

※掲載内容は2012年10月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。


石段の参道も山門も紅葉のなか。お参りのついでに秋を満喫できるのもご利益のひとつだ。