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KOKO DOKO 39

京都12薬師霊場巡りが復活

平安時代のころから京都では薬師参りが盛んだった。
しばらく中断していたその霊場巡りを再び盛り上げて、
庶民の風習に根づかせたいという。
文・写真 = 内藤靖正
毎月8日は手づくり市が開かれる因幡薬師の平等寺。病難厄よけ、がん封じのご利益が。
PENTAXK-01 smcPENTAX DA17-70mmF4 AL [IF] SDM(17mm域) 絞り優先AE 分割測光(F11 1/20秒)ISO400 WBオート カスタムイメージ鮮やか RAW

1毎月8日は手づくり市が開かれる因幡薬師の平等寺。病難厄よけ、がん封じのご利益が。
2壬生寺の阿弥陀堂には歯薬師如来が安置されているが、修復中のため夏ごろまで不在。
 
3薬師如来の石像を祭り、蛸薬師と呼ばれる永福寺。病気平癒の祈願でにぎわっている。
 
4寺院が集まる上京区の七本松通かいわいに、ひっそりたたずむ福勝寺の本尊は峰薬師。
       
   
5来ぬか薬師を本尊とする薬師院は病平癒のご利益があるとか。普茶料理も楽しめる。
 
6鍬が当たって掘り出されたと伝わる鍬形薬師は、大超寺の本堂に安置されている。
 
※画像をクリックすると拡大表示します。

昔は盛んだったという薬師霊場巡りを復興させようと、京都市内の12薬師霊場が集まり、5月12日に1番霊場の平等寺・因幡薬師(松原通烏丸東入ル)で復興記念法要を営む。当日は午後1時から法要と12薬師霊場巡拝の納経があるほか、ネパールに伝わる仏教の教えを基にした舞踏のチャーリアダンスが奉納される。

霊場巡りのブームが続くなか、京都12薬師霊場の各寺院は朱印などを用意して準備を進めてきた。鍬形薬師を祭る8番霊場・大超寺(岩倉花園町)の宍戸光正住職は「困難な世のなかにあって、少しでも心のよりどころを薬師さまに求め、ひとつでもご利益を受けてもらえば有意義」と話す。

その12霊場は庶民的でユニークな寺院が多い。例えば、病気平癒祈願で知られる9番霊場・薬師院(釜座通二条上ル)の来ぬか薬師は、鎌倉時代に疫病が流行したとき「私の前に来れば病苦を取り除く。来ぬか、来ぬか」と、夢のお告げを受けた住職がふれ回り、参詣した人の病気が治ったと伝えられている。また、12番霊場・永福寺(新京極通蛸薬師)の蛸薬師も、親孝行の僧が薬師如来に助けられた伝説が残る。

12霊場はこのほか、2番・東寺の金剛薬師、3番・水薬師寺(西七条石井町)の水薬師、4番・壬生寺(坊城通仏光寺上ル)の歯痛止薬師、5番・地福寺(七本松通出水下ル)の日限薬師、6番・福勝寺(出水通千本西入ル)の峰薬師、7番・雙林寺(下河原鷲尾町)の東山薬師、10番・大福寺(麩屋町通二条上ル)の菩提薬師、11番・西光寺(新京極通蛸薬師上ル)の寅薬師。

5月12日の復興記念法要など、問い合わせは平等寺内の京都12薬師霊場会事務所:075-351-7724まで。

 
KOKO DOKO 40

京都まちなか鉄道写真

鉄道ブームが続いている。
乗って楽しむ「乗り鉄」、写真を楽しむ「撮り鉄」のほか、「女子鉄」や「ママ鉄」、「子鉄」も元気だ。
京都のまちなかで気軽に狙えるスポットを公開。
文・写真 = 内藤靖正
PENTAX K-5 smcPENTAX DA18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF] DC WR(48mm域)シャッター速度優先AE分割測光(1/800秒F8)ISO200 WB太陽光 カスタムイメージ風景RAW
1本町通の歩道橋から西を望む風景。複々線の琵琶湖線と新幹線が行く「鉄道銀座」だ。
※画像をクリックすると拡大表示します。
2後ろは愛宕山の阪急嵐山線・松尾ー上桂間。軌道を仕切る柵にカメラを乗せて撮影。
 
3丹波橋駅東口を南へすぐ。ここでは近鉄の普通や特急、地下鉄烏丸線の電車も写せる。
 
4豪快に駆け抜ける京阪電車をゲットできる上板橋通踏切。シャッターは高速で。
 
5叡電鞍馬線・二ノ瀬ー市原間の鉄橋。山あいの「きらら」を狙える叡電らしい風景。
             
         
6京都で唯一、安全地帯の山ノ内駅。「京紫」を身にまとった嵐電が止まる昔まち。
 
7歩き回って見つけたJR奈良線の桃山ーJR藤森間の丹波橋通踏切周辺。直線コースだ。
       
ないとう・やすまさ
1933年、京都市生まれ。広告代理店勤務の折に趣味ではじめた小冊子が京福電鉄のPR誌になったことなどにより1972年に独立。京福電鉄や東映太秦映画村の広告制作を担当する傍らフリーペーパー「Kyo!」発行。京都ピイアールセンター代表取締役。

京都のまちなかで鉄道を撮影できるいい場所を教えて、といわれることがある。それはテレビ番組の収録前の打ち合わせだったり、鉄道好きの「撮り鉄」が新しい撮影ポイントを探していたり、さまざまだが、知ってる場所はすべて相手に伝えている。

仕事柄、嵐電について聞かれることが多いが、撮影ポイントの話なら路面電車の区間の三条通をすすめる。なぜなら、三条通は歩道でカメラを構えられる安全な場所。おまけに駅というよりも「安全地帯」の停車場・山ノ内もあり、最も嵐電らしいシーンを狙えるポイントが多い。

京阪本線の場合は琵琶湖疏水を渡る鳥羽街道-伏見稲荷間、藤森-墨染間。晴れた日なら疏水の流れにカラフルな電車が映る美しいシーンをゲットできるだろう。

叡山電車は鞍馬線の二ノ瀬-市原間の鞍馬川を渡る鉄橋風景。軌道に並行する鞍馬街道から真っ正面にらくらく撮影できる。

近鉄京都線なら丹波橋駅東口から南へすぐ、軌道沿いの住宅地。ここでは近鉄線に乗り入れる市営地下鉄烏丸線の10系も写せる絶好のポイントで、クルマもあまり通らない安全な場所だ。

JR奈良線は桃山-JR藤森間の丹波橋通踏切の周辺がおすすめ。直線を快適に走る221系、103系をゆっくり狙える私の好きな場所。高架のJR嵯峨野線は円町駅のホーム東端がいい。じゃまな柱や標識もなく、真っすぐ近づく221系などをほぼ正面からとらえられる。

阪急嵐山線は松尾-上桂間で撮ることが多い。遠くに愛宕山が姿を見せ、嵐山線らしい情景が表現できる。京都線なら桂川を長い鉄橋で渡るシーン。右岸の堤防や川岸から迫力ある走行風景を撮影できる。

いずれにしても鉄道の撮影は安全第一。人に迷惑をかけないように心がけたい。