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KOKO DOKO 24

伏見人形の窯元がある町

北は東山区、南は伏見区の境界・本町通で江戸時代から続く伏見人形の窯元を見学。
文・写真 = 内藤靖正
K-5 + smc PENTAX-DA★ 60-250mmF4ED [IF] SDM(68mm域)を使用して撮影。絞り優先AE、絞り:F16、シャッタースピード:1/60秒、測光:分割測光、感度:ISO100、露出補正:+0.3、ホワイトバランス:太陽光、カスタムイメージ:風景
6いつもにぎやかな伏見稲荷大社の門前町とは対照的。静かな町並みが北へ続く本町通。

丹嘉

●午前9時〜午後6時/日曜と祝日休み
●走り兎(ウサギ)1,260円〜、居すわり兎(小)1,680円、饅頭食い2,940円〜など多彩。
075-561-1627
URL:別ウインドウで表示http://www.tanka
.co.jp

Cafe' Petit Chien

●午前9時〜午後5時/無休
●コーヒー380円、ボンゴレビアンゴ、野菜カレー各700円など。
075-525-7207

山森商店

●午前7時〜午後6時/日曜休み
●土佐木炭2キロ入り900円、岩手特産1.5キロ入り990円、コンロ1,980円。ほかに備長炭、練炭、竹炭なども。
075-641-2407

※掲載内容は2010年10月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

※下の小さい画像をクリックすると拡大表示します
1大きいのれんがその歴史を物語る伏見人形の窯元・丹嘉。さまざまな土人形が楽しい。
 
2カフェPetit Chienはまちのオアシス。おいしいコーヒーなどで散策の足を休めたい。
 
3「本町通黒門上ル本町二十二丁目」の町名表示板。ここは東山区と伏見区の境界だ。
         
   
4祖父の代から100余年続く木炭の山森商店の商品棚。練炭、豆炭などの懐かしい炭も。
 
5本町通に面したJR奈良線の稲荷駅。京都駅から2駅目で所要時間は6分、140円。
 
ないとう・やすまさ
1933年、京都市生まれ。広告代理店勤務の折に趣味ではじめた小冊子が京福電鉄のPR誌になったことなどにより1972年に独立。京福電鉄や東映太秦映画村の広告制作を担当する傍らフリーペーパー「Kyo!」発行。京都ピイアールセンター代表取締役。

伏見人形の歴史は古く、もとは稲荷山の埴土(しょくど)でつくった郷土玩具である。伏見稲荷大社のお使い姫のキツネをはじめ、七福神、福助、饅頭(まんじゅう)食いなど、いまも残っている原型、土型は約2000種という。

いまにも飛び出しそうなウサギの置物。多くの土人形は伏見人形の流れをくむという。

東山区の本町通に大きな町家の店が目立つ伏見人形の窯元・丹嘉(たんか)を訪ねると、奥の工房では来年の干支(えと)・ウサギの置物づくりがいそがしく進められていた。春先にかけて窯で焼き上げた素焼きのウサギに職人さんが胡粉(ごふん)を、乾くとさらに雲母(きら)を塗り、そのあと七代目の大西時夫さんが使い慣れた絵筆で次々に彩色していく。この日は香を入れる小さなウサギの香合(こうごう)づくりに集中。年末までいそがしい日々が続く。最盛期の江戸時代後期には60軒ほどあったという伏見人形の窯元も、いまは唯一、ここ丹嘉だけが老舗の古いのれんを守り続けている。

斜め向かいのカフェPetit chien(プチシアン)はフランス語の「小さい犬」。ドアの文字を見て訪れるフランス人観光客も。表の本町通は伏見稲荷大社から東福寺への最短コースで、紅葉シーズンの「隠れ道」だとスタッフの安上初美さんが教えてくれた。ここは野菜好きの女性オーナーが腕を振るう野菜カレーが人気だ。

すぐ南の民家の柱に「本町通黒門上ル本町二十二丁目」の古びた町名板を見つけた。いまでは珍しくなった木炭商を営む山森三治郎さん、としこさん夫妻によると、昔、この付近に関所(黒門)があり、外側(南)は京都ではなかったそうだ。この前から北寄りは東山区、南は伏見区の境界。伏見稲荷大社の門前町商店街がすぐそこに見えるが、それとは対照的に静かな町並みが北へ長く続いている。