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KOKO DOKO 16

染色工房の「雲龍図」拝見

「善女龍王」の伝説の神泉苑近くに個人の「雲龍図」が完成。
観光客も行き交うこのエリアを歩いてみた。
文・写真 = 内藤靖正
K-7 + smc PENTAX-DA★ 16-50mm F2.8ED AL[IF]SDM(16mm域)を使用して撮影。絞り優先AE、絞り:F4.5、シャッタースピード:1/4秒、測光:分割測光、露出補正:+0.3EV、感度:ISO3200、ホワイトバランス:オート、カスタムイメージ:鮮やか
1下絵は作らずいっ気に描き上げたという龍の絵。見学者はその迫力に圧倒される。

寺院ではない「染色家の工房の雲龍図」が評判になっている。作者は北区在住の杉本宏一さん。神泉苑に近い自分の50畳ほどの工房の天井にこの春、巨大な雌雄2体の龍が雷雲を突き破って現れる迫力の絵を描き上げた。墨は左大文字の送り火が燃えたあとの炭を溶かして使ったという。工房は希望者に公開されているが、見学者は皆、見事な雲龍図に驚くそうだ。神泉苑は弘法大師が雨ごいで善女龍王を呼んだという地。これも不思議な因縁かもしれない。

染色工房 杉本

090-3974-4887へ見学申し込みを。仕事に支障がない限り公開

京こま雀休

●午前11時〜午後6時/月曜、火曜休み
075-811-2281

CAFE HERON

●午後0時〜10時/月曜休み
075-841-0819

Cafe SHIFT

●午前8時〜午後8時/水曜休み
075-811-1248

格子家

●午前10時〜午後6時/不定休
075-841-4464

※掲載内容は2009年10月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

神泉苑の斜め向かいにある雀休(じゃっきゅう)は珍しい京こまの老舗。京こまの歴史は古く、桃山時代に女性の着物の古布で作ったのが始まりとされる。ここでは「祖父から教えられた」中村佳之さんが、綿や友禅などの鮮やかな布ひもを心棒に丹念に巻き、大小のこまを仕上げていく。店内では伝統の京こまのほか、ストラップやブローチ、ピアスなどの小物も扱いながら、代々伝わる技法を守っている。

※下の小さい画像をクリックすると拡大表示します。
2昔は広い池泉を誇った神泉苑。池の島に善女龍王を祭り、聖観音を安置する本堂も。
 
3布で作る京こまを七代目の当主がのれんを守る雀休。京こま作り体験もできる。
 
4居心地がいいCAFE HERON。じっくり煮込んだカレーなどもおいしいと評判。
         
 
6修学旅行生も訪れる「昔なつ菓子」格子家。くせになりそうな菓子が店内にあふれる。
 
5二条城への観光客にも便利なcafe SHIFT。メニューも多彩ないっぷくどころ。
   
 
鮮やかな色づかいの伝承・京こま。子どもの成長を願う贈り物としても喜ばれる。

向かいのCAFE HERON(カフェ ヘロン)はコンクリート造りの住宅で開いた隠れ家的な店。照明にもこだわり、その雰囲気も喜ばれている。

神泉苑前にはガラス張りで明るいcafe SHIFT(カフェ シフト)がある。コーヒーの豆にもこだわって、おいしいドリンク類やランチなどを出してくれる。

格子家は「昔なつ菓子」が看板の店。熟年は懐かしく、若者には新鮮なカルメ焼きのおこた、梅鉢、黒糖のどろぼうなど約60種類を大正時代から製造販売する老舗だ。

 
KOKO DOKO 17

西陣織美術館もある寺之内通

織り物の美術に酔い、京土産の銘品に触れ、
古寺で歴史を知識する西陣まちなか歩き。
文・写真 = 内藤靖正
K-7 + smc PENTAX-DA★ 16-50mm F2.8ED AL[IF]SDM(16mm域)を使用して撮影。絞り優先AE、絞り:F8、シャッタースピード:1/40秒、測光:分割測光、感度:ISO3200、ホワイトバランス:オート、カスタムイメージ:鮮やか
3「水と波」がテーマの創作織り物は迫力満点。このほか多彩な作品群があって楽しめる松翠閣。

西陣のまちなか歩きの寺之内通に、もとは材木商の住居という立派な町家で開く西陣織工芸美術館・松翠閣(しょうすいかく)がある。ここでは伊藤若冲の絵や尾形光琳ら琳派の作品、福井県永平寺傘松閣の天井画などを織り込んだ丸帯を屏風(びょうぶ)に仕上げて展示しており、西陣織のすばらしさに触れることができる。圧巻は奥の蔵にある「古今、昼夜の水と波」。蓄光糸(ちっこうし)を使って織った18枚連続の屏風絵が照明の変化で浮かび上がり、とくに夜の波は見る人に覆いかぶさるような迫力で圧倒される。西陣ぶらりの途中におすすめしたい施設だ。

近くの宗禅(そうぜん)は築120年の町家で茶房も併設するあられどころ。商品はすべて西陣織にちなんだ名前で、それらを包むのも鮮やかな柄の西陣織ふう包装紙だ。観光客らを喜ばせたいというこだわりが伝わってうれしい。天井が高い奥の空間は茶房になっており、コーヒーのほか、せんべい2枚とほうじ茶、ぜんざいと梅昆布茶、ぜいたくなうなぎ茶漬けなどの多彩なメニューが喜ばれている。

※下の小さい画像をクリックすると拡大表示します。
1寺之内通に面した町家の洛陽織物。京都市の「歴史的意匠建造物」の指定を受けている。
 
2織り屋だった町家で営む京あられと茶房の宗禅。西陣にちなんだ商品の展開で人気だ。
 
4染めの紀之政。寺之内通では織りや染めなど、西陣織に関連した看板の建物が目立つ。
         
     
5法華(ほっけ)宗の京都21か寺の本山・妙蓮寺。ツバキ、フヨウ、10月の桜でも有名。
 
6古書籍のKARAIMO BOOKSでは、掘り出しを見つける楽しみな時間を過ごしたい。
 
 

松翠閣

●午前9時30分〜午後5時/無休
●200円
075-431-1670
URL:別ウインドウで表示http://www.shosuikaku.jp/

菓匠・茶房 宗禅

●午前10時〜午後6時(茶房は午前10時30分〜午後4時30分)/月曜(祝日は除く)と毎月6日休み
075-417-6670
URL:別ウインドウで表示http://www.souzen.co.jp/

KARAIMO BOOKS

●午後0時〜8時/水曜休み
075-203-1845

※掲載内容は2009年11月時のものです。すでに変更されている場合がありますので、ご利用の際には必ずご確認ください。

東の妙蓮寺は1294年(永仁2年)に日像上人が創建。移転を繰り返して現在の建物は天明の大火(1788年)後に再建された。玄関や奥書院のふすま絵は長谷川等伯一派の筆といわれる金碧画で、秀吉が寄進したものと伝える。

その北寄りにあるKARAIMO BOOKS(カライモ ブックス)は本好きの若者がこの春開いた古書籍の店。あらゆるジャンルの本がそろっていて、学生から学校などの先生、近隣の人たちが訪れる。カフェコーナーでいっぷくも可能だ。

ないとう・やすまさ
1933年、京都市生まれ。広告代理店勤務の折に趣味ではじめた小冊子が京福電鉄のPR誌になったことなどにより1972年に独立。京福電鉄や東映太秦映画村の広告制作を担当する傍らフリーペーパー「Kyo!」発行。京都ピイアールセンター代表取締役。