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Pura vida! 野鳥ガイド露木貴浩氏のコスタリカ大自然コラム
ハチドリの好物Heliconia wagneriana
9. 「空飛ぶ宝石」ハチドリ
ハチドリという名前はみなさんも聞いたことがあると思います。アメリカ大陸のみに生息する野鳥で、300種以上の存在が確認されています(コスタリカでは50種以上が記録されています)。サイズは5.5〜20cmと様々ですが、大体は10cm前後で、大きなハチがブンブン飛んでいるように見えます。日本にはオオスカシバやホウジャクというスズメガがおり、ハチドリと間違われるケースもあるようですね。
こちらもハチドリが大好きなHeliconia rostrata
ロッジの電灯の傘部分に営巣するミドリハチドリ。このように人工物もよく使用される
同じくロッジのフィーダーで身体を休めるチャイロハチドリ。他のハチドリと衝突して弱っていたのを助けたもので、エネルギー切れにならないよう、砂糖水を飲ませようとしている
ユニークな習性
ハチドリの習性はとてもユニークで、ヘリコプターのように後ろや垂直に飛行することが可能です。また、昆虫を除けば、新陳代謝の率が最も高い生き物だそうで、一日に必要な食物が自分たちの体重を超えると言われています。夜間はエネルギーの消費を抑えるため体温を下げ、半冬眠状態のようになります。この能力を利用して、標高4000mを越えるような厳しい環境でも生活している種がいるほどです。
食物は主に花の蜜ですが、栄養のバランスを保つために昆虫も食します。ハチドリのクチバシは細長いのですが、それには理由があります。ハチドリの好む花の多くは蜜が奥深くにあり、このようなクチバシでないと届かないのです。
バショウ科(オウムバナ科)のヘリコニアがその典型で、ユミハシハチドリのクチバシはそのために湾曲した形状に進化したとさえ言われています。
コスタリカには30種以上のヘリコニアが確認されていますが、そのほとんどが赤かオレンジ色をしています。アメリカでは自宅の庭にハチドリ専用のフィーダー(餌台)をぶら下げたりしますが、その容器には大抵、赤い部分があります。これはハチドリが好きなヘリコニアをモデルにしているそうです。コスタリカでもロッジ、ホテル、レストランなどの軒下にハチドリのフィーダーをぶら下げており、絶えず複数のハチドリを観察できます。
コスタリカの野鳥と言えば、以前ご紹介したケツァール(カザリキヌバネドリ)やコンゴウインコが有名ですが、ハチドリも負けてはいません。フィーダーの前で容易に観察や撮影ができるので、観光客にも注目の的です。唯一残念なのは、多くの方がフラッシュを使用して撮影している点です。ストロボを使用する度にハチドリは驚くので、絶対に止めていただきたいですね。
『Pura vida! 野鳥ガイド露木貴浩氏のコスタリカ大自然コラム』
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露木さんのホームページ
コスタリカに在住し、野鳥に関するツアーガイドから講師までを幅広くこなす露木さんのホームページ。米国やエクアドルの野鳥についても紹介しています。
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