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風景写真家 辰野清 645Dギャラリー

なぜペンタックス645Dを選んだのか?機動性や描写性だけでなく645ブランドの安心感が写欲を高める

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森の一葉がそれぞれの秋を迎える。彩り華やかにしてかつ繊細な輝きを放っている。やがて陽は傾き一日の終わりが近づくにつれ、周囲の青味は闇への不安を誘うかのごとく深まっていった。
645Dの描写力はその微妙な空気感を捉えている。
ペンタックス645D・FA645 80〜160ミリ・C-PL・F18オート(+0.3EV補正・1/4秒)・ISO400
画像仕上げ:ナチュラル・WB太陽光/長野県木島平村・10月中旬

 私が645判のカメラを使い始めて20数年になる。もちろんフイルム時代のことで、初代ペンタックス645から645N、645NUと乗り継いできた。35ミリから大中判の高画質を経験するなかで、繊細な描写を必要とする風景写真に特化すると、機動性や高い描写性能を備えた645システムは必要な選択だったと思う。その画質へのこだわりは、時代がデジタル化しても基本となる部分はまったく同じである。

 道具は使いやすくクオリティの高いものを選ぶ、これはプロ、アマ問わず表現者として当然のことだ。さらに「大切な出会いを、より美しい風景として最高の描写で残したい」。そんな私の欲望が、4000万画素の圧倒的な高画質を誇るペンタックス645Dを選択したのだ。

 また長年、645ブランドと撮影を共にした“安心感”がもう一つの理由だ。表現では写欲をいかに高揚させるかも重要なキャパシティとして試されるだろう。フィールドカメラとしての独特のボディフォルムは645Dとなっても世襲しており、使い慣れた安心感がある。それは撮影時の写欲と緊張の高まりを従来どおりに加速することにもつながっている。
 そして、豊富なレンズ特性も経験から体が覚えている。つまり私の表現では、過去に多くの風景を共に見続けてきた“相棒”というべき645ブランドへの信頼感が必要なのである。

風景派が満足できる描写 空気感までも表現できる645の世界に飛び込もう

 現実としてフイルムと比べてデジタルが描く“空気感”はどうなのかが重要な選択のポイントである。645Dの実際の使用感は、35ミリフルサイズに比べて1.7倍の大きなセンサーサイズによる無理のない豊かな階調描写力が、極めてフイルムに近い解像感を作っている。
 たとえば雨に濡れた岩の質感やゆらぐ水面の微妙な反射、霧を透かし薄れていく森の深まりなど、空気感をともなうデリケートな階調にフイルムに似た描写の共通点を実感できる。それが大型CCDによる有効画素数4000万画素がなせる技と言っても良いだろうが、この描写をデジタルに求めているフイルムユーザーが多くいることも事実だ。645Dはフイルムでの理想を唯一体感できるカメラだと確信している。

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強い風をともなう秋雨が上がると、渓は晩秋の風情に包まれていた。濡れた粘板岩には多くの落葉が纏わりついていたが、むしろ渋い輝きを放つ岩の起状に魅かれる。岩と落葉を覆う水の透明感が645Dによって極めてリアルに描写された。
ペンタックス645D・A645 35ミリ・C-PL・F22オート(6秒)・ISO100
画像仕上げ:ナチュラル・WB太陽光/長野県辰野町横川渓谷・11月上旬

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初めて撮った時の衝撃 「フィルムでの階調を想起させた」

35ミリフルサイズでは空間周波数成分の多い背景が飽和することがあるが、645Dでは大型センサーならではの柔らかな芯のある滲みで階調と立体感が写る。これはローパスレスの効果ともいえ、レンズの性能を余すことなく描写しているからだ。まさにフイルムでの階調を想起させるものだった。
ペンタックス645D・FA645 150〜300ミリ・C-PL・F20オート(1/15秒)・ISO400
画像仕上げ:ナチュラル・WBオート/長野県塩尻市,塩尻峠・11月上旬