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金田正人の自然かんさつのススメ
番外編
夏と言えばやっぱり「虫」!?
〜 自然しらべ2008より 〜
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写真・文:金田正人

カマキリは意外に手ごわい相手であることがわかった

草原のあちこちで一生懸命カマキリを探していた人、途中で飽きて「サトキマダラヒカゲ」というチョウチョを見ている人、暑くて疲れちゃって木陰で涼んだりしていた人たちが集まってきます。みんなが揃ったところで、2匹のカマキリについて検証です。

自然観察指導員の方が用意していたNACS-Jのパンフレットを見ると、カマキリの種類を調べられる資料が付いています。それの示すポイントを確認しながらたどってしていけば種類がわかる「検索表」というものです。

「検索表:羽の長さは胴体よりも長い?」。Tさんが捕まえたのは胴体が見えていますが、ヤコちゃんのは長い羽です。別の種類なのでしょうか?資料を見てみると別の種類ではなく、胴体が見えているのは幼虫であることがわかりました。Tさんによれば、「たぶん、オオカマキリかチョウセンカマキリだろう…」ということでしたが、幼虫では種類を見分けられないのでとりあえずここまでとします。

見つかった後はいろいろと調べながらみんなであれこれと考えます

次に「検索表:大きさはどれくらい?」。割と大きい。「検索表:羽には白い斑紋がある?」。斑紋??…あったあった。

というわけで、ヒーちゃんにつままれてちょっと情けない顔をしていたカマキリは「ハラビロカマキリ」であることが判明しました。

ふーん。どっちも同じようなカマキリに見えたんだけどね。

それからさらに二か所。草丈が低く樹木があるところと、湿地のようになっているところを探してみましたが、結局、お昼までの観察で発見できたのは2匹だけ。今回の観察会でわかったのは以下の2点でした。

1:餌のバッタがいるだけでなく、隠れられるような場所がカマキリが生きていくには必要なこと
2:案外、近い場所に別の種類のカマキリが住んでいるかもしれないこと

捕まえた2匹のカマキリは、NACS-Jに送る情報のための証拠写真を撮影したあと、自然観察指導員の手で見つかった場所に戻されました。あとはかき氷を買いに行くだけ。カマキリ探しが思いのほか大変なことを実感した一日でした。

さて、夏休みの自由研究、君の家のまわりにカマキリがいるのか。探してみてはどうでしょうか?何を食べているとか、どんなところに隠れるとか、調べてみるてはどうでしょう。

金田正人氏について

かねだまさと

財団法人日本自然保護協会
自然観察指導員

神奈川県横浜市生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒。学生時代から東京を中心に自然観察会を開催。卒業後は、主な活動場所を三浦半島に移し、環境教育や自然保護活動を展開。1991年自然観察指導員講習会を受講。1994年から2005年同講習会講師。1995年に神奈川農環境自主保全協力グループ「こさく」を、1996年に三浦半島自然誌研究会を仲間と設立。最近では外来生物問題(特にアライグマ)対策にも取り組んでいる。生物多様性JAPAN研究員、逗子市環境審査会委員。

財団法人日本自然保護協会
別ウインドウで表示http://www.nacsj.or.jp/

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