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金田正人の自然かんさつのススメ
番外編
夏と言えばやっぱり「虫」!?
〜 自然しらべ2008より 〜
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写真・文:金田正人

「うむむ。小学生に負けた…」カンタンだけど難しいカマキリ探し

「とにかく探してみましょう」ということで始まった今日の観察。まずは、指導員の方お手製の調査用紙が配られました。「用紙」といっても、簡単に場所が区切られた手書きの地図に、観察した昆虫を書き込めるようになったものです。

まずはその一か所目。くるぶし位までの丈の低い草が生えている草原です。早速、目を凝らしてみますが、何もいない。アリがわずかに見つかっただけです。歩き回って探していると、ピョンと緑色の何かが動きました。「居た!」と思わず声を出して、何人かが集まってきます…。が、良く見てみるとそればバッタでした。資料で調べてみると、そのバッタはショウリョウバッタ。ショウリョウバッタは、お盆のこのころによく見られるので「精霊(ショウリョウ)バッタ」という名前が付いたのだそうです。

慣れてくるとバッタは沢山みつかります。一歩歩くごとに足元をモゾモゾピョンとうごめきます。でも、肝心のカマキリはまったく見つかりません。

カマキリは肉食の昆虫で、主にバッタなどを食べていると思われます。これだけ沢山のバッタがいるのですから、カマキリがいないことはないと思うのですが…。探し回ること20分あまり。諦めかけていた…というよりも、多少飽きてきたころに「見つけた!」という声が聞こえてきました。ボクも慌ててそちらに向かいます。

ボクたちが探していた場所よりも草丈の高い(といってもせいぜい1mくらいですが)場所。発見者は自然観察指導員のTさんでした。カマキリは小さなプラケースに収められています。少し困った顔をしているような気もしますが、なるほど、よく見るカマキリです。すぐにTさんから見つけた場所を聞き、2匹目のどじょう(カマキリ)を狙って目を皿のようにして探します。

2匹目のカマキリを手にするヤコちゃん

最初の発見場所は、さっきまでボクが見ていた場所よりも、バッタの数は少ないような印象です。餌よりも隠れ家の方が重要なのでしょうか。それにしてもボクが唸っているだけの間に、サッと見つけてしまうなんて、指導員さんは流石にすごい!

「次は絶対にボクが見つけてやろう…」と密かに燃え始めているところへ、「いた!」という声。今度は小学生のヤコちゃん(仮名)です。見つけたヤコちゃんはちょっとカマキリが怖いみたいだったけれど、お友だちのヒーちゃん(さらに仮名)がササッと捕まえて、やはりプラケースに収まりました。

さっきTさんが捕まえたのと同じような立派なカマキリ。…待てよ、同じような??ここで、自然観察指導員の方から集合の声がかかりました。

金田正人氏について

かねだまさと

財団法人日本自然保護協会
自然観察指導員

神奈川県横浜市生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒。学生時代から東京を中心に自然観察会を開催。卒業後は、主な活動場所を三浦半島に移し、環境教育や自然保護活動を展開。1991年自然観察指導員講習会を受講。1994年から2005年同講習会講師。1995年に神奈川農環境自主保全協力グループ「こさく」を、1996年に三浦半島自然誌研究会を仲間と設立。最近では外来生物問題(特にアライグマ)対策にも取り組んでいる。生物多様性JAPAN研究員、逗子市環境審査会委員。

財団法人日本自然保護協会
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