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金田正人の自然かんさつのススメ
番外編
夏と言えばやっぱり「虫」!?
〜 自然しらべ2008より 〜
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写真・文:金田正人

夏休みは「全国一斉自然しらべ」で宿題もクリア!

夏休み。海に、山に、川に、キャンプに、遊園地に、映画に、…そして宿題だけが残る…。

関東では、アブラゼミよりもツクツクボウシの声の方が目立つようになるお盆過ぎ。慌てて宿題に取り組んでいたりしませんか?今年はそんな蝉の声も味方につけ、自然観察で一気に夏の自由研究を終わらせてみましょう。

どんな場所でも自然観察ができるということは先にも記しましたが、夏ですから、定番の麦わら帽子と捕虫網を装備します。さてこの装備でなにに注目するか。カブトムシ、トンボ、チョウチョ、セミ、バッタ…イロイロな虫がいるけれど、今年はカマキリに注目してみましょう。

日本自然保護協会の全国一斉自然しらべに関するホームページ。2008年はカマキリがテーマとなっている
自然しらべ2008 夏休み カマキリをさがせ!
別ウインドウで表示http://www.nacsj.or.jp/event/ss2008/

なぜ突然カマキリなのか!

実は、『財団法人 日本自然保護協会(以下、NACS-J)』という団体が、身近にいるカマキリを調べてみようと呼びかけているからです。

NACS-Jでは毎年、「全国一斉自然しらべ」というイベントを催しています。日本中の自然観察をしている人々にひとつのテーマを呼びかけて自然観察をしてもらい、その情報をまとめているのです。

これまでは「川」、「セミ」、「カメ」、「バッタ」などをテーマとしてきました。たとえば、2003年の「カメ」は、全国から約6,000の観察情報が寄せられました。それからわかったことは、日本中のカメの約60%が外国産で、飼えなくなって捨てられたり、逃げだしたりしたものが元になった「外来カメ」であること。また、2006年の「バッタ」では、これまで普通に身近にいると思われていた「カワラバッタ」という種類が、思いのほか少ないことがわかりました。

こんな風に生き物を調べてみると、今のニッポンの自然の状態が良くわかります。それが全国一斉自然しらべの魅力です。もちろん、ニッポンという大きな枠だけではなく、近所の自然も見えてくるはず。そんなわけで、早速カマキリを見てみることにしてみましょう。

…けれど、実際にどこでどうやって観察するのでしょうか。考えるのは暑いし面倒なので、手っ取り早く「自然観察会」に参加してみることにいたします。

8月16日、場所は最も広い都立公園、葛飾にある水元公園です。午前10時、帽子と水筒を携えて噴水広場に集合します。集合時には、セミの声がものすごい音量でワンワンと鳴いていて、日差しも強い。そんな場所には、緑の腕章をつけたNACJ-J自然観察指導員のボランティアの方々が数名集まっています。

参加者は公園のそばにお住まいのおじさま、おばさま、家族連れ。夏休み中の小学生もいます。集まったところで、簡単な挨拶と熱中症などへの注意、今日のテーマのカマキリについての説明がありましたので、注意事項をしっかりと聞きます。

カマキリというのは、誰でもが知っている虫だけれど、実際にはどんな種類がいるのでしょうか。分かっているのは11種類なのだそうですが、まだまだ正確にはわかっていないみたいです。そんな説明を聞きつつ、いざ出発です。

金田正人氏について

かねだまさと

財団法人日本自然保護協会
自然観察指導員

神奈川県横浜市生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒。学生時代から東京を中心に自然観察会を開催。卒業後は、主な活動場所を三浦半島に移し、環境教育や自然保護活動を展開。1991年自然観察指導員講習会を受講。1994年から2005年同講習会講師。1995年に神奈川農環境自主保全協力グループ「こさく」を、1996年に三浦半島自然誌研究会を仲間と設立。最近では外来生物問題(特にアライグマ)対策にも取り組んでいる。生物多様性JAPAN研究員、逗子市環境審査会委員。

財団法人日本自然保護協会
別ウインドウで表示http://www.nacsj.or.jp/

自然かんさつのススメ 番外編