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第4回 "旧極"のスーパーコラボ撮影

ハイパープログラム+ISO操作+動く被写体のアドバンスドHDRのスーパーコラボ

今回のタイトルで使用させていただいた「旧極」ですが、これはもちろん「究極」にひっかけて使用しているのですが、フィルム時代から脈々と続くPENTAX独自のハイパー操作系(2ダイヤルオペレーション)を指しています。ハイパー操作系には、大きくはハイパープログラムとハイパーマニュアルがあります。

ハイパープログラムは、プログラムモード(Pモード)を選択している時に、前電子ダイヤルを回せばTVモード(シャッタースピード優先モード)に、後電子ダイヤルを回せばAVモード(絞り優先モード)へと瞬時に切り換わり、好みの設定で自動露出が行えます。グリーンボタンを押せばいつでも元のプログラムモードに復帰できますので、様々な設定を試してみることができます。一方のハイパーマニュアルは、マニュアルモードで撮影時にグリーンボタンを押すと自動で適正露出に調整されます。ここから前電子ダイヤルでシャッタースピードを、後電子ダイヤルで絞りを調整して、好みの露出に追い込んでいくことができるというものです。

このように、ハイパー操作系はプログラム、マニュアルのそれぞれのモードで幅広いシーンに迅速に対応できます。これはPENTAXだから使うことができる機能の一つなのですが、近年は新機能がどんどん追加されるので、あまり注目されておらず、また最近ではPENTAXカメラをお持ちの方でもご存知ではない方が多くなってきましたので、この機会にぜひ試して欲しい機能の一つです。なぜなら、感度が高くてもノイズが少ない時代になったからこそ、改めてその価値が上がった機能だと私は思うからです。

<ハイパープログラム>
ハイパープログラムは、カメラ上部のモードダイヤルをプログラムモードに合わせた時に、カメラのシャッターボタンの前電子ダイヤルを回せばシャッタースピード優先モード(TVモード)になり、後電子ダイヤルを回せば絞り優先モード(AVモード)になる機能。昔からある極めて便利な機能を究めていただきたいという意味を込めて"旧極"と私は述べました。

このハイパー操作系を使うとき、第3回目でご紹介したISOのAUTO/マニュアルを簡単に切り替えながら、K-S2発売以来装備されたアドバンスドHDRで撮影することをスーパーコラボ撮影術と呼ばせてもらうことにいたしました。

Pモードに設定し、「ISOマニュアルとAVモード」、「ISO AUTOとTVモード」で撮るアドバンスドHDR

ISO AUTOについては、実は前回は手動とAUTOの切り替えの簡単さと使用する場合の用途イメージをお伝えしただけなのです。ISO AUTOに設定してズームレンズを使うと、何ミリで撮影しているかをカメラは認識し、広角側よりもズーム側の方が手ブレしにくいよう、ISO感度やシャッタースピードが上がるように自動で対応してくれているのです。これに気づいた時には驚きました。

アドバンスドHDRについては、従来のHDRに明瞭強調がプラスされたことにより、単に黒つぶれや白飛びをケアするだけの機能ではなく、味のある独特な絵柄になるようになりました。私は多重撮影が大好きなので、HDR機能も多重撮影の観点から考えるとどうなるかとか、動く被写体に対して3段階の露出で多重撮影したらどうなるかなど、何度も試したことがあります。今回のスーパーコラボ撮影術ではこの点もポイントになります。

例えば動く被写体の場合、ISOのAUTO/マニュアルと、数秒のスローシャッター/高速シャッターをそれぞれ瞬時に切り替えて撮る際に、"旧極"のハイパー操作系を併用して使うとさらに快適で早い操作性で使えます。イメージとしては「ISOマニュアルとAVモード」、「ISO AUTOとTVモード」のペアで操作する、と覚えると分かりやすくなります。撮影条件を一足飛びで変えてまったく違う描写の作品をPENTAXだから簡単に残せるようになるのです。

論より証拠、私は噴水のイルミネーションを撮る時にこの"旧極"のスーパーコラボを使いました。その結果が以下の3作品です。

 
写真1
ハイパープログラム、HDR未使用。撮影モードは絞り優先を選択しています。カメラ:PENTAX K-70、シャッタースピード:1/1000秒、絞り:F2.8、ISO:3200。普通に噴水を止めて撮影した作品のイメージです。
写真2
ハイパープログラム、アドバンスドHDR使用。ハイパープログラムによるシャッタースピード優先。カメラ:PENTAX K-70、シャッタースピード:1/100秒、絞り:F4.5、ISO:800(ISO AUTO)。アドバンスドHDRは±3EVの3段階。3重の高速多重作品です。複雑な多層状態の厚みある作品になったと感じました。
写真3
ハイパープログラム、アドバンスドHDR使用。ハイパープログラムによる絞り優先。カメラ:PENTAX K-70、シャッタースピード1/2秒、絞り:F8.0、ISO:100。アドバンスドHDRは±3の3段階。3重の低速多重作品です。層状の流れる描写がきれいな作品になったと感じました。
 

ISOマニュアル時は100に設定。ISO AUTO時には800〜6400に設定しました。アドバンスドHDRは±3EVに設定し、カメラ上部のダイヤルをプログラムモードにして、ISO AUTO時は前電子ダイアルでシャッタースピードを操作して噴水を止めるようなHDR撮影をしました。状況を見てISOボタンを押してISOをマニュアルで100に設定し、後電子ダイヤルで絞りを操作してスローシャッターで撮影しました。

TVモードでは広いISO域がなければすぐに真っ白や真っ黒な写真になってしまいます。スローシャッターを切りたいと考えた時、TVモードでダイヤルをぐるぐる回すよりも、ISOボタンを押してISOを100に設定してから絞りを操作した方がコントロールしやすいのです。ぜひお試しを!

 
まえのかつみ
まえのかつみ1968年3月4日大阪生まれ。学生時代からカメラ片手に世界中を旅し、日本から世界各地まで世界遺産および自然風景を'体感'する撮影活動を実施中。2003年より、フランス、アメリカ、中国、ボルネオで作品を数回発表。その後はパリのインテリアメーカーのテオジャスマンと契約。作品をパリでトートバック、スカーフなどグッズ化し販売。日本でも自分のブランド「avan K」(アヴァンケー)を立ち上げ、グッズをyouyouフォトメイド(別ウインドウで表示http://youyouphoto.shop-pro.jp)や各地で販売。また友遊撮影倶楽部を設立、埼玉、東京などで教室を11運営中。ネット教室「日本カメラyouyouフォトの未来教室」も業界初の形式にて創設。別ウインドウで表示http://youyouphoto.com/mirai/nipponcamera 写真集には「古代蓮」シリーズや「レンゲショウマ」シリーズがあり、「写真が変わる魔法の撮影術」では自分の作品のレベル感を簡単に変えたい人向けの解説を行っています。
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