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vol.1  まずはカメラを三脚に固定して撮影してみる
星降る夜空を撮影する最も手軽な方法は、カメラを固定しての撮影です。長時間露光することによって、目で見る星空とはひと味違ったユニークな写真を撮ることができます
●使用する機材●
a.バルブやタイマー機能搭載のカメラ
b.レリーズ、リモコンなど
c.しっかりした三脚
●使用するカメラの機能●
1.長時間露光機能
2.マニュアルフォーカス
3.目的にあった画角のレンズ
4.マニュアル絞り
5.その他
カメラを固定するだけの手軽な固定撮影。そのポイントは、しっかりした三脚にバルブ機能やタイマー機能が付いたカメラをしっかり取り付け、構図を決めた後、三脚やカメラが動かないように(固定して)シャッターを切ります。
長時間露光することにより、星は日周運動により軌跡として(点ではなく線として)に写すことができます。さらに、風景などはそのままの形で一緒に写すことができます。また、流星のようなほんの一瞬のものも光跡として写すことができます。
少し上級になると、東西南北で星の動きが違うことを利用し、風景に対して星をどのような軌跡で撮るかなども楽しめます。構図などの芸術性も生きてきますので、簡単でありながらなかなか奥深い分野です。
1. 長時間露光
暗い夜空で微弱な光を放っている星。これを写すには、シャッターを長時間開き、フィルムやCCDに十分に光を当てて撮影します。目的の構図や撮影する環境によっては、十数秒程度のシャッタースピードでもOKですが、バルブ機能があれば、より自由度の高い撮影が可能です。(タイマー機能は、感度を上げてできるだけ長いタイマーの設定を行い、リモコンを使ってシャッターを切ると良いでしょう)
※ 具体的なシャッタースピードは、撮影する場所の状況や、写したい構図などによって変化します。
2. マニュアルフォーカス
星までの距離は非常に遠く、無限遠と考えて良いので、レンズのピント位置は「無限遠(∞)」に合わせます。オートフォーカスのカメラでは、マニュアルフォーカスに切り替えてから「無限遠(∞)」にあわせます。
3. 目的にあった画角のレンズ
写したい範囲に合った焦点距離のレンズを選びます。まず初めは、レンズの焦点距離を標準(35mm判換算で50mm前後)から広角側を選んで撮影すると、広い範囲の星座や多くの星々、山や木々といった風景を一緒に写すことができ良いでしょう。月明かりや遠くの街の灯りなどの影響もあるので、ファインダーで確認した上で、焦点距離や構図を決めてください。
4. マニュアル絞り
絞り開放状態の絞り環
2段絞った状態の絞り環
星は微弱な光なので、光を多く取り込めるよう、できるだけレンズの「開放F値」が小さいものを選んでください。そして撮影時の絞りのF値は開放(絞りが一番開いた状態)、もしくは開放から1〜2段(目盛りひとつかふたつ分)くらい絞って使用してください。開放よりも少しだけ絞ることによって、周辺の明るさの影響を減らすことができ、より鮮明な写真に仕上げることができるでしょう。デジタルカメラの場合は、液晶モニターの拡大機能などを使って確認するのも良いでしょう。
5. その他
<感度> 感度の設定によっても写真にも差が出てきます。フィルム、デジタルともに、高めのISO感度を使用すればより多くの星々を写し込めますが、フィルムの場合は粒子の粗さ、デジタルの場合はノイズが目立ってきます。撮影の際は、様々な感度設定で試してみると良いでしょう。
<三脚> 三脚は不要な振動が起き難いしっかりしたものが適しています。また、シャッターを押す際の不要な振動を取り除くためには、カメラのタイマー機能やレリーズ、リモコンなどを利用すると便利です。バルブ機能を利用して撮影する場合は、シャッターを開け続けるためのレリーズやレリーズ機能付きリモコンが必要になります。デジタルカメラの場合は長時間露出でバッテリーの消耗も激しくなりますので、予備のバッテリーも準備しておけばより安心でしょう。
星空に景色も写し込む
ヘールボップ彗星と富士山。景色もいっしょに写し込むことにより、幻想的に演出することができます。
カメラ:PENTAX 67、レンズ:SMC PENTAX 67 45mm F4、シャッタースピード:40秒、絞り:F4、ISO感度:1600(ポジ)
広角で撮るとまた違った味が
こちらはしし座流星群と富士山。都心の灯りが雲に反射する様が、広角レンズを使ったことによってユニークな写真に仕上がっています。
カメラ:PENTAX MZ-3、レンズ:smc PENTAX-A フィッシュアイ 16mmF2.8、シャッタースピード:6分、絞り:F2.8、ISO感度:400(ポジ)
※上記2点は、フラットベットスキャナーで取り込んだものを縮小して掲載しています
デジタルカメラでも撮れます
オリオン座とシリウス。オリオン座大星雲もきちんと写っています。デジタルカメラでも、感度を上げ、露光時間を長くすることによって、明るい星を撮影することができます。
カメラ:PENTAX Optio 555、焦点距離:7.8mm(35mmフィルム判換算37mm)、シャッタースピード:15秒、絞り:F2.83、ISO感度:400相当
SDPシリーズ Technical Report
smc PENTAX アイピース Technical Report
デジタルカメラアダプター PF-DS1
感動の瞬間をとらえる スポッティングスコープ
バルブ機能
シャッターボタンを押している間シャッターが開いている機能。ロック機構付きのレリーズなどを使うことでシャッターが開いている時間を自由に調節できます。
バルブは「B」で表されることが多い
無限遠
光がほぼ平行に入ってくるように設定されている状態で、ピントの状態を示す部分には「∞」のマークで表示されます。
無限遠時のレンズ表示
日周運動
北半球の天空は、北極星を中心に1時間に約15度の割合で回転しています。これは地球の自転によるもので、これを日周運動と呼びます。長時間露光した写真では、星が点ではなく、移動の軌跡が弧を描いた線として写ります。この線の長さは、極の中心から遠ざかるにつれて長くなります。
フィルムかデジタルか
フィルムカメラの場合は1時間を超える露光も可能ですが、デジタルは撮像素子の特性上、長時間露光時にはノイズが増えてしまいます。一方で、フィルムは現像する際に手を加えることが難しく、思ったように現像するには専門的な知識や技術、機材が必要になります。デジタルは画像編集ソフトを使うことで手軽に加工できるほか、画像を何枚も重ね合わせることができるなど、デジタルならではの楽しみ方も可能です。